Rain Speakerが出来るまで
Rain Speakerは熟練の職人によって、1台1台丁寧に製作しております。ここではその工程についてご紹介いたします。
01 素材への転写
真鍮板に正確に転写します。光沢がある金属なので傷等に細心の注意を払います。完成まで傷防止のフィルムは貼ったままにしておきます。
02 素材の切り出し
素材を一つ一つ丁寧にハサミで切り出していきます。真鍮板や銅板の作業は全て手袋をして行います。少しでも人間の皮脂が付くと付いていない箇所と比べて酸化の進み具合が違います。アルミニウム50%以上のガルバニウム銅板から切り出していくので耐久性はバツグンです。ハサミはすぐにへたってしまいますけどね。
03 インシュレーターの取り付け
インシュレーターは真鍮製です。左側に1個、右側に2個の3点で支持します。3点で支持するのは僅かな浮きが無い為です。スピーカーを床置きする場合は僅かな浮きは共振で音に影響が出るからです。
04 銅板の加工
スピーカー表面の板金を加工します。スピーカーの顏ともいえる表面に対して傷が付かないように細心の注意を払いながら、製作してまいります。写真はガルバリュウムです。ガルバリュウムの表面は焼付け塗装になっておりますが鋭利な物が当たると塗膜に傷が入りますので養生が必要になります。真鍮や銅板の様に保護フィルムが着かないのでペーパータオルと粘着の弱いマスキングテープで養生します。
05 スピーカー端子の接続
内部のスピーカー端子を取り付けていきます。特殊な接着剤を使い部品の緩み防止を行います。
06 配線材の固定
内部配線材は米国ベルデン社のツイストケーブルをオヤイデ電気の銀入り半田で取付けています。ツイストケーブルはプラスにマイナスが巻き付く事で外部からの電磁波などの影響を少なくする働きがあり、解けない様に熱収縮チューブを使って固定しています。
07 接着後の養生
各部位の接着剤が十分に強度がでるまで養生をし、クランプにてグラつきが無い姿勢で乾燥させます。
08 エンジンの製作
低音を引き締めるためにレインスピーカーの内部には全てこのエンジンと呼ばれるものが搭載されています。こちらは200シリーズ用のエンジン端板です。サイズが大きいだけでなく構造も複雑になります。また2022年の1月より新型のエンジンを搭載してます。少しでもいい音を鳴らすために試行錯誤を繰り返して品質の向上に取り組んでおります。
09 金属パーツ類の作成
金属パーツも全て手作りです。エッチングと研磨で一つ一つ作ります。非常に細かい作業なのでハズキルーペを使っています。切り出したパーツは仕上げの処理まで酸化を遅らせる為に袋に入れておきます。
10 金属パーツ類の微調整
金属パーツを製作した後に必ず微調整が必要です。ナイロンハンマーを使って微調整をします。浮きがあると振動で濁った音が出てしまいますので何度も繰り返しながら合わせて行きます。
11 金属パーツ類の位置決め
金属パーツの位置をアールの調整をしながら、丁寧に位置決めを行います。
12 クリーニング
仕上げ前にクリーニングを行います。試行錯誤の末に行きついたクリーナー数種類で綺麗にしていきます。写真は吊り下げるための真鍮のアイストラップを着け終わったところで、これからクリーニングしていきます。
13 エイジング
出来たての Rain Speaker は音が小ぢんまりして硬さもあるので周波数を満遍なく流す専用のCDを使って48時間のストレッチ運動をしてもらいます。納品に余裕がある場合はその後24時間更にクラッシック音楽の強弱がある音源でエイジングを続けます。これにより配線不良や初期不良を見つける事もできますので大切な工程だと思っています。
14 梱包・発送
エイジングを終えたRain Speaker は専用の箱に一つ一つ丁寧に梱包して皆様の基にお届けします。梱包の中には特製のステッカーとともに作業中にも使っている純綿の手袋を入れさせて頂いております。
Rain Speakerのこと
レインスピーカーは決して一人ではできませんでした。
開発の段階から処理の仕方、製品と呼べるまでの美しさ、音響への工夫など多くの方達が携わってきました。
健康上の理由で退社した2名の功績も大きく今となっては完成に大きな能力を貸してくれたと思っています。
また知財の面や販促活動、取材して頂いたメディアの方々や岩見沢市の協力も大きかったと思います。
街の小さな板金屋が豪雪地帯で雇用を守るために始めたスピーカー製作、これからも多くの方にお力を借りながら
喜んで頂ける様、お客様の元に届けて行きたいと思っています。
